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決勝トーナメント準々決勝4試合で最も予想しやすかったカードだったと思います。
グループリーグ3戦目を主力9人温存させたオランダと、つい3日前にグループリーグ2位の座を賭けてスウェーデンとの激闘を演じたロシア。どこをどう見てもオランダのベスト4は堅いと思ってましたが現実は違いましたね。
結果は3-1でロシア勝利。延長までもつれましたが、試合はほぼロシアが支配することとなりました。
今大会これでグループ2位突破のチームが全て勝ってますね。こりゃ明日もイタリアなのかも・・・
アルシャービンはロシアの救世主となりましたね。もはや絶対的な存在です。スピード、テクニックともに申し分なく何より献身的な運動量が目につきました。
終始チャンスを作り2得点に絡む大活躍だったわけですが、今日知ったんですけどUEFAカップ獲ったサンクトペテルブルクに在籍しているようです。クラブでの活躍も容易に想像できますね。豊富な財政力も持ち合わせているらしく今後ヨーロッパサッカー界で注目されていくクラブになると思います。
ここ数年ヒディングが指揮を執るチームは何か凄いですね。本当に魔法のようです。
オランダのサイド攻撃を徹底して封じるDFなど、まるで韓国を見ているようでした。
この試合においては選手交代も少し意表を突く形となりました。常に落ち着いていることに加えて何点リードしていようが守ろうとしない強い意志を感じました。ただの決めごとではなくロシアというチームを熟知した上で、攻める意識を失うと負けてしまうチームだという判断なのかもしれません。守りのカードを投入したのは1-0で制したギリシャ戦のみでした。
延長後半10分くらいにシチョフを投入。やっぱりすごいなこの人って思いました。
試合前の会見で「私はオランダにとって今年一番の裏切り者になるかもしれない」との冗談を言っていたそうですが、冗談じゃない。勘弁してよ・・とのオランダサポーターの声が聞こえてきそうです。
そのオランダですが今日は良くなかったですね。何が悪かったのか・・・これは難しいですが1番はファンバステンが切るカードの種類とタイミングのミスだったんじゃないでしょうか。ヘイティンハ投入もいまいち納得できないし、何よりアフェライの投入は何だったのか。最後の1枚でロッペンではなくですよ?カイト外す前に1ボランチにしてロッペンだったんじゃないかなーって思います。
終始流れを掴めなかったオランダも数少ないセットプレーから後半10分前くらいにニステルローイが同点としますが、あれはスナイデルが生んだゴールといってもいですね。波に乗れないチームを牽引し、ミドル連発していたスナイデル。そんな中でのゴールでした。蹴ったのはもちろんスナイデル、見事なクロスでした。
問題はその後ですね。通常ならば流れは来るはず・・・しかし前にも増して攻め込まれるシーンが増えたように見えました。簡単に裏取られたり。パブリチェンコのシュートはファンデルサール触れずバー直撃と。
延長に2失点しましたが、この試合だけでいえば当然の結果だったように思います。もう足とまってましたしね。
88年にEUROを制覇した時のオランダよりも強いオランダだと感じていたので残念です。
ロシアは累積で出れない選手も何人かいますし、次はイタリアかスペインてことを考えるとヒディングマジックここまでかなって気はします。
前向きにもう一度アルシャービンを見れるってことを楽しみにします。