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このグループC最終節、裏のオランダ×ルーマニアの結果次第ではフランス、イタリア共に敗退という大変なゲームでした。しかもオランダはスタメン9人入れ替え。ルーマニアも過去2戦を超えるモチベーションで臨んだことでしょう。
まずはスタメンですが両チームとも2トップに変更してきました。フランスはアンリ・ベンゼマでイタリアはトニ・カッサーノです。どうやら序盤から攻めるんだという意思が窺えます。
予想通りゲーム開始早々から激しい攻防となりました。両チームとも普段ならばありえないような厳しいチェックでイエローカードも辞さないといった様子。
そんな中、厳しいチェックにいったリベリーにまさかの悲劇。右太ももを痛め、あまりに早すぎる交代を強いられることに。不調のフランスを支える希望を失ったフランスは若いナスリを投入。この大一番にリベリーの代役での起用とあってはプレッシャーは相当なものだっただろうと推測されます。個人的にはジダンの後継者との評判もあり見たい選手ではありました。ただ、リベリーを欠くのはあまりに痛すぎる・・・
そして前半11分またしても悲劇は起こります。混戦から縦パスでゴール前にフリーで抜け出したトニに対して遅れて行ったアビダルが後ろからチャージ、PK&1発レッドをくらいます。あまりに早すぎる失点と退場・・イタリアサポーターは大盛り上がり。決めたのはピルロで、アビダルはピッチを去りました。こんな早い時間から10人での戦いを強いられます。どうしても不憫なのがナスリ。DFラインの退場なので補充せざるを得ず、替えられてしまいます。無念。
フランスも2点を取りに猛攻を仕掛けますが、ゲームはイタリアペース。そのままイタリア優勢のまま経過した後半20分すぎ、デ・ロッシのFKがアンリに当たり2点目が入ります。裏のオランダも1点を先制しイタリアサポーターお祭り騒ぎ。
結局そのまま2-0でイタリアが勝ち、裏のオランダも2-0で勝ったためイタリアが2位通過を決め準々決勝でスペインと当たることが決まりました。
ゲームが終わって感じたことは、トニが0点なのが不思議なくらい決定機があったこと。あとはドメネクとフランスサポーターの終始浮かない顔。マケレレのタフさといったところでしょうか。イエローが飛び交う激しいゲームになりましたが、危険なところに常に顔を出し激しいチェックを食い返し、攻めとなればゴール前まで走り込む。極めつけは3点を取らなければならない後半ロスタイムに上がれ上がれと見方を鼓舞。諦めることを許しません。35歳の王者の魂を持った彼は尊敬すべき存在ですね。