[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
さあ今季のCL、グループステージも架橋に差し掛かってきました。注目のグループEの首位攻防戦です。
この2つのチームは極端に違う点がいくつかあります。最も大きな要因は資金力でしょうね。豪華なマンUに比べてヴィジャは高額な選手がほとんどゼロですね。リケルメの代役として35歳の老兵ピレスがチームの主軸という何とも応援したくなるチームです。ピレスはアーセナル時代から好きですし、できればアーセナルで選手として終焉を迎えて欲しかったですね。
CLではここまで調子の良いヴィジャレアルですが、国内リーグでは低迷中です。マンUの方は全て好調でリーグ戦も首位です。この辺りがどう影響するかが見所です。CLは特別なモチベーションが発生しますのでリーグ戦なんて関係ないといった見方もできますね。ヴィジャのペジェグリーニ監督は名将で、どんなチームでもそこそこの結果は必ず収めています。対するファーガソン監督は言わずと知れた指揮官で頭にサーが付く希少な人物ですね。この2人の名将は互いに称え合っているそうです。
さて布陣ですが、マンUの方はベルバトフ、ファンデルサールらを怪我で欠き、ルーニーの1トップに加えてGKが第三GKと言ったところが懸念材料です。ロナウドも怪我らしいですが、本人の強い希望により出るそうです。テペスを使わなかった理由として、レアルへの移籍話が関係あるのかどうかというのも気になるところです。ヴィジャの方はニハトが怪我だそうです。ロッシとカソレラといった良いFWがいますので彼らに期待したいところです。ロッシに至ってはイタリア代表、北京五輪得点王です。ヴィジャには攻守において絶対的な中心となるマルコス・セナという選手がいることを付け加えておきます。
さて、試合の方ですが、両チームとも中盤でボールを持てるのでクオリティの高いゲームが予想されます。実際、変な取られ方はほとんど無いですし、集中した良いゲームが立ち上がりから繰り広げられます。ですがやはりマンUのアイデア溢れる崩しにヴィジャが懸命に守り、懸命に繋げてカウンターに転じるといった展開に変わっていきます。ヴィジャCBは勿論、カソレラあたりもがDFに追いやられるのに対し、マンUのリオ、エヴァンス両CBを攻略までは及ばず攻め倦む状態でした。
やっぱりルーニーとロナウドの攻めの哲学は凄いです。懐が深いと言うか隙が無いと言うか、得点のイメージが常に溢れている印象ですね。彼らの周りの選手も一流ですからマンUは本当に厄介なチームですね。アンデルソンやナニだって他のチームでしたら間違いなくエースというか外すことのできない主軸です。
ヴィジャの方もピレス、セナあたりを中心に点を取りに行くシーンも数々見られました。ホームですし何としても引き分け以上の結果が欲しいですからね。でも前半を見ている限り、ヴィジャにはリケルメの様な信頼を置けるトップ下が必要なのかなと思いましたね。最後のところで得点に直結するようなプレイが欲しいなと思いました。
あと気付いた点としてヴィジャのGKディエゴ・ロペスの大活躍ですね。GKが大活躍するのはチームとしては良くない状況なんですが、彼は本当に良いGKだなと思いました。ヴィジャの躍進にはやはり理由があるのだなとも感じました。
何とか0-0で抑えていたヴィジャですが前半終了間際に悲劇が起こります。
相手選手と接触した際に足を痛めてしまい、自分で交代のサインを出すと言う絶望ぶり。誰かと言いますと、何とセナです。これは本当に痛いです。
後半に入ってもマンU攻勢の形は変わらず、ヴィジャも少ないチャンスを何とか得点に繋げたいという気持ちは伝わってきましたが、やはりゴールを脅かすことはほとんど無かったです。ただ、集中の切れない良い試合であったことは間違いないです。
この試合僕はルーニーの怪物っぷりがめちゃくちゃ印象的でしたね。彼は本当に異質なプレイヤーだなと今日改めて思いました。スペースを見つけて動いてボールを貰うだけの選手は多いですが、彼は一瞬で的確に動き出しうけることが出来ます。簡単なようでこんな器用な真似できる選手は少ないです。必然的に全ての攻撃は彼を経由して行われます。落としやフィニッシュ、パスセンスやドリブルの仕掛けなんかも申し分ないですし正に怪物(僕が言っているだけですが)。今季はバロンドール取りそうな勢いです。
さて後半20分を過ぎると交代が行われます。まずはピレスに代わってマティアス・フェルナンデスが入ります。僕は知らなかった選手ですが、彼は南米最優秀選手に輝いた経歴があるそうです。おそらく若い年代の称号なんじゃないかと思います。そんな選手も獲っていたんですねペジェグリーニ。ついでにあまり良くなかったロッシも下がります。
マンUの方は、こちらも不調のナニが下がりパク・チソン、キャリックに替えてテペスが入ります。なぜこんなに攻撃的になったかといいますと、後半35分ほどにロナウドに悪質なファールを行ったヴィジャの選手が一発レッドになったからです。これはもう勝ちにいかなければならないといった判断でしょう。
そこからはいつマンUにゴールが生まれるか、という試合展開でしたが結局最後までゴールネットが揺れることは無く、スコアレウドローで試合終了となりました。この時点で俊輔のセルティックはグループ敗退が決定するわけですが、いずれにせよオールボーに敗戦してしまったので無理でした。
そんなこんなでヴィジャとマンU仲良く決勝トーナメント進出が決定しました。他のグループも順当に勝ち抜けチームが決定した模様です。マンU2連覇が濃厚かなと思いますね。今季は波乱の気配が薄いように感じます。俊輔が見れないのは残念ですが、とにかく好カードを1試合でも多く見たいというのが願いです。